せどりを6年やっていく中で
様々なせどらーさんを見てきましたが、
せどりで資金が増えない原因として
一番多いと感じているのが
ROIが低すぎる仕入ればかりしている。
これです。
多くの初心者がやりがちな仕入れ判断
初心者せどらーほど 見込み利益だけ を見て仕入れがちです。
- 見込み利益 5,000円
- 見込み利益 10,000円
この数字だけで判断してしまうパターンですね。
この方法のメリット
- シンプルでわかりやすい
- とりあえず仕入れやすい
しかし、大きなデメリットがある
- 資金効率が全くわからない
- 仕入れの実力が上がりにくい(つまり楽してる)
目先利益が取れそうだからと
飛びついて仕入れをしていても
後々金が回らなくなり後悔する、
こういう方は本当に多いです。
ROIを確認しよう
仕入れ判断はROIをベースにすると資金が回らなくなる、というリスクを抑えられます。
ROI とは?
計算式は以下です。
ROI(投資利益率)= 利益 ÷ 仕入れ額 × 100
よく使われる「利益率(利益 ÷ 売上)」と違い、
ROIは 仕入れ額を分母にする のがポイントです。
なぜROIなのか?というと
- 仕入れ額は変わらない(1000円で買ったら1000円のまま)
- しかし売上は変わる(価格競争などで下がる場合が多い)
つまり、
・分母が固定される → ブレない
・資金効率を正しく把握できる
・戦略が立てやすい
こういった理由からROIを基準に仕入れをしています。
ROIはもっと奥が深いのですが、
とりあえずここではROIを基準に仕入れるとだけ
覚えてもらえればOKです。
ROIの推奨値
どのくらい売れるものを扱っているかで
変わりますが、中古品のせどりの場合は
ROIは80%以上。
これが推奨値です。
- 売価は下がることがある
- 値下げすれば利益も減る
- 最終的なROIは見込みより下がることが多い
なので、最初から余裕を持って ROI80%以上 が無難です。
ちなみに、「1個1個のROIが80なの?」
というとこれは違います。
月間の平均ROIが80%以上ならOKです。
つまり、1個1個は100%になったり、50%になったりしても
全体の平均で80%以上になっていれば問題ないということです。
そのためには、
仕入れ管理表でROIの平均値を常に把握しておく必要があります。
ROI の基準を守るメリット
- 資金が増えやすくなる
- 仕入れ判断がブレなくなる
- 値下げ競争に強くなる
- 仕入れスキルが向上する
見込み利益ベースで仕入れていた頃より、
資金効率もキャッシュフローもはるかに安定します。
ROI 基準のデメリット
- 仕入れのハードルが上がる
- 最初のうちは仕入れ量が減る可能性がある
- 売上が落ちたように見えてモチベが下がりやすい
しかし、ここを乗り越えると
「少ない仕入れでしっかり資金が残る」
という本来のせどりの形になります。
ちなみに中古せどりでROI80%というのは普通というか
個人的にはだいぶ抑えた数字です。
ちなみに私は月間およそ200万仕入れていますが、
ROIの実数は100%です。
副業で月に30万くらい仕入れていたときは
もっと基準が厳しかったので
ROIは130%くらいありました。
なのでROI80%は普通
ましてや見込みの段階なら、正直余裕。
中古せどり上級者の方ならみんな言うと思います。
ROIは低くても回せなくはないが
実はROIが低くても資金を回すことはできます。
それは売れ行きが相当良くて
売れ残りがほとんどでないようなものを仕入れていれば
ROIが50%ほどでも資金を回すことはできます。
高回転の新品を扱っているような方です。
しかし、実際は売れるかどうかというのは、
出品してみないとわからないものです。
思ったより売れなくて在庫ばかり増えてしまう。
そもそもROIの低い仕入れをしているから
値下げもなかなかできない。
こういう方が多いため、最初から
ROIの高い仕入れをおすすめしています。
まとめ
初心者が資金を増やせない最大の理由は
見込み利益に頼りすぎて、ROIを見ていないから。
ROIを基準に仕入れるだけで
- 資金が増えやすくなり
- 無理のない運営ができ
- 仕入れ判断がどんどん上達します。
利益額より ROI。
ここを意識するだけで、あなたのせどりは一気に安定します。

