「たまたま仕入れ」が続かない理由
せどりをしていると、たまたまうまく仕入れができたという経験は誰しもあると思います。
例えば、店舗で全頭リサーチしていたら偶然利益商品が見つかったとか、フリマアプリで偶然早押しに勝って安く仕入れられたなど。
しかし、こういった「たまたまの成功」に依存してしまうと、仕入れが安定しなくなってしまいます。
なぜなら、そこに再現性がないからです。
ギャンブルで偶然勝てたことに味をしめて、同じやり方を繰り返すのと似ています。
つまり「たまたま」は戦略ではなく、ただの偶然です。
「たまたま」は危険信号
もし最近、たまたま利益商品が見つかってうまくいったと感じているなら、それはむしろ危険信号かもしれません。
運良くうまくいった時こそ、自分の行動に再現性があるのかを冷静に振り返るべきです。
仮に明日から同じような仕入れができなくなったらどうしますか?
「昨日はうまくいったのに今日は全然ダメだ…」と悩んでも、結局なにも積み上がっていないのです。
再現性を生むにはデータと検証が必要
安定した仕入れをするためには、再現性のある仕入れスキームが必要です。
それには「なぜ仕入れができたのか?」を明確にすることが不可欠です。
私自身、かつては感覚だけで仕入れをしていましたが、仕入れ結果を記録し、リスト化して分析するようになってから、仕入れの再現性が高まりました。
電脳であれば、どのジャンルが狙いやすいか、どのキーワードでヒットしやすいかなどをデータ化する。
店舗であれば、どの曜日・時間帯・店舗で仕入れがしやすいのか、自分の経験を元に記録する。
こういった地道な積み重ねが、安定した仕入れを作っていきます。
見るジャンルを絞る・金額ルールを決める
初心者がよくやってしまうのが、何でもかんでもリサーチして結局よくわからないまま終わるパターン。
仕入れを安定させるには、「このジャンルだけを見る」「この金額以下ならリサーチする」など、自分なりのルールを設定することが有効です。
例えばプリンターなら、CanonのMGシリーズで6000円以下だけを見る、などのように。
これだけでもリサーチ効率は格段に上がりますし、ジャンルの知識も身につきます。
まとめ:積み上げるせどりを目指す
たまたま仕入れができた、というのは一見うれしい出来事かもしれません。
ですが、それに依存していると、いつまでも不安定なままです。
せどりはビジネスですから、安定して継続できる状態を目指すべきです。
そのためには、「たまたま」から脱却して、再現性のある仕入れを積み上げていく必要があります。
データを取り、検証し、自分なりのルールを構築する。
この地道な積み重ねこそが、安定して稼ぎ続けるための王道です。