「電脳せどりで初月から月利20万円!」
こんな言葉をSNSや広告で見かけたことはありませんか?
数字だけを見ると「そんなに稼げるのか、自分もやってみよう」と思うかもしれません。
しかし経験者から見れば、これはほぼ現実離れした数字です。
この記事では「初月20万」の真相と
初心者が注意すべきポイント、そして堅実に進むための方法を解説します。
初月に大きな利益はほぼ物理的に不可能
物販ビジネスは、商品を仕入れて → 販売して → 入金されて → 再投資する、というサイクルで成り立ちます。
初月に大きな利益を出すのが難しい理由は以下の通りです:
- 在庫ゼロからのスタート
物販は在庫が無ければ稼げるわけがありません。
初月は当然在庫が無いためこの時点で
初月から大きく稼ぐのは現実的にほぼ不可能というのがわかります。 - 仕入れの壁
せどり初心者の方がいきなりポンポン仕入れができるほど甘くはありません。
商品知識や商品リストが無い初心者の段階では1個仕入れるだけでも大変なことです。 - 売れ行きの壁
仕入れた商品がすぐに売れるとは限りません。
売れたとしたら価格設定が甘かったか、たまたまなだけです。 - 出品の壁
AmazonのFBAを使って出品するなら倉庫で受領されるまである程度の日数が必要です。
出品が反映されなければ当然売れることはありません。
これらを考えれば、
「初月から月利20万!」という話は、
経験者ならすぐに「ほぼ無理」と分かる話です。
そういう数字を言う人に気をつけよう
「初月で20万!」仮にこれを本当にやろうとしたら以下が現実的なやりかたです。
- 利益率を無視する
- 高単価商品を仕入れる
- 超人気商品だけを仕入れる
一つづつ見て行きましょう。
利益率を無視する
利益率を無視すれば仕入れのハードルは下がります。
例えば 10,000円仕入れ→20,000円売り 利益10,000円 利益率50%
10,000円仕入れ→13,000円売り 利益3,000円 利益率23%
当然後者のほうが簡単です。
しかし、この利益率を無視した仕入れは
キャッシュフローを考えていないため
やってはいけない仕入れです。
高単価商品を仕入れる
同じ10,000円という利益を狙うにも
10,000円仕入れ→20,000円売り 利益10,000円よりも
100,000円仕入れ→110,000円売り のほうが
仕入れのハードル自体は下がります。
しかし、これも利益率を無視した仕入れと同様に
キャッシュを溶かす典型的なパターンなので初心者の方は
特にですが非常にリスクの高いやり方です。
超人気商品だけを仕入れる
当月仕入れて当月売るには
需要の無い商品よりも需要のある商品を仕入れる必要があります。
しかも誰がも知っている超人気である必要があります。
このようなものを利益の出る金額で仕入れるというのが
現実的ではないのは初心者の方でもおわかりいただけるとは思います。
せどりで初月20万の実態
つまり「数字だけ切り取って良く見せている」ケースが大半です。
もしこのようなことを言っている人を見かけたら、
「どんな商品?どのくらいの資金で?利益率は?出品は?現金増えてるの?」
と冷静に裏を取る視点を持ちましょう。
本当に大事なのは「積み上げ」
電脳せどりは決して甘くありません。
むしろ「積み上げた経験がものを言う世界」です。
- 商品知識や商品リストを積み上げる
- 販売経験を積み上げる
- 資金や在庫の回し方の経験を積む
- Keepaなどのツールの使い方に習熟する
- トラブル対応の経験を積む
こうした経験の積み重ねが、長期的に安定した利益を生み出します。
初心者におすすめの進め方
初心者がいきなり電脳一本で稼ごうとするのはリスクが高すぎます。
おすすめは、まず店舗仕入れから経験を積むことです。
- 実際に手に取ってコンディションを確認できる
- 店舗だと運の要素で仕入れがしやすいから経験が積みやすい
- 利益率も高くなりやすいからリスクが低い
その上で、徐々に電脳仕入れへ移行していくのが安全で再現性の高い進め方です。
まとめ
- 初月で月利20万は、ビジネス経験者が資金を大量投下すれば可能かもしれないが、初心者にはほぼ物理的に不可能
- そういう派手な数字を宣伝する人には注意。利益率・回転率・キャッシュフローの視点が欠けていることが多い
- 物販は「積み上げ型のビジネス」。一発逆転ではなくコツコツ経験を積むことが重要
- 初心者はまず店舗仕入れから始め、少しずつ電脳に移行するのが堅実
「初月20万」に惑わされず
堅実に経験を積み重ねていくことが、結果的に最も早い成功への道です。
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