迷うのは当たり前、その理由
中古品を仕入れるときは状態・付属品・売値、
この3つを確認して判断をしていきます。
完動美品で付属品も完備、価格も破格で利益が確定している
──そんな理想の個体はあまり無いものです。
たいていは「安いけど傷が目立つなぁ」
「アダプター欠品でも売れる?」
「値下げ合戦に巻き込まれないか?」
といったグレーゾーンばかりです。
悩むポイントがある=判断材料が足りない証拠。
そこで役立つのが検証仕入れという考え方です。
検証仕入れとは?
仕入れ判断に迷ったら、とりあえず仕入れてみる。
データが無ければ自分で作るしかありません。
- 損してもトントン〜許容できる赤字で済む価格帯
- 付属品足りないけど使えることは使える
- ジャンクではなく“動く”見込みが高い個体
- 傷は目立つが動作は可能
このような条件に当てはまるなら一度テスト投入してみましょう。
ポイントは「経験を積むと割り切る」こと。
商品知識・検品フロー・販売体験は資産になります。
失敗しても回収できる範囲で経験値を買うイメージです。
検証仕入れに向く具体例
・バッテリー欠品のデジカメ(純正互換品が安い)
・リモコン無しのBDレコーダー(汎用リモコンで動作可)
・タッチペンのない電子辞書
・イヤホン本体のみ
など
データ化しなければ意味がない
仕入れたら必ず数字を残す。
仕入れ値、仕入れ日、想定売値はもちろん
できれば、損切り額、売り切るまでの想定期間まで
即答できるようになれればベストです。
更にそれを販売した結果も検証してください。
・だいぶ値下げして売ってしまった
・返品になったのか?
・クレームが来たのか?
そしてそれを次に活かしてください。
小さく試して大きく伸ばす
検証仕入れ→検証結果の分析→基準のアップデート、これを繰り返すと
「利益率◯%以上なら即決」
「この型番は付属品欠品でも売れる」といった自分だけの仕入れ基準が出来上がります。
最後にもう一度。
迷うということは、すでに仕入れ対象に足を突っ込んでいる証拠。
トントンで逃げられるラインを見極めて、一歩踏み出してみてください。
行動した人だけがデータという武器を手に入れます。
まとめ
- 中古仕入れで迷うのは普通。判断材料が不足しているだけ。
- 低リスクで検証仕入れを行い、経験値を買う。
- 結果を数値化し、仕入れ基準を高速でブラッシュアップ。
データは裏切りません。
今日の一手が、明日の安定仕入れにつながりますよ。