Amazonの営業からランキングリストの提案があったが…
先日、Amazonの営業の方から「サポートの一環として、ランキング上位の商品リストを提供しましょうか?」という提案をいただきました。
ありがたいお話ではあるのですが、丁寧にお断りしました。
なぜかというと、Amazonでランキング上位にあるような商品を安く仕入れることは、実質的にほぼ不可能だからです。
しかも、そもそも「せどり」というのは、まだ他の人に見つかっていないニッチな商品を見つけて利益を取るビジネス。
みんなが注目しているような商品は、ライバルも多く、価格競争が激しくなるだけです。
私の仕入れ判断はランキングではなくKeepa
私自身、仕入れ判断の際にAmazonランキングは一切意識していません。
判断材料として見ているのは「Keepa」の波形だけです。
(keepaを知らない方はこちらの記事を参考にしてください)
そこから「どのくらいの頻度で売れているのか?」「いくらで売れているのか?」「価格は安定しているのか?」といった情報を見て、利益が出そうなものだけを仕入れています。
単純に売れているかどうかではなく、「需要と供給のバランス」に着目しています。
ランキング頼みの仕入れが失敗する理由
仕入れ判断で失敗する人の多くは「需要」つまり「どのくらい売れているのか?」ばかりを気にしています。
もちろん、売れていることは大事です。
ですが、いくら需要があっても「供給」が多すぎれば、なかなか自分の商品は売れてくれません。
たとえば、需要が100あるとしても、出品者(供給)が1000いたら、売れるまでに時間がかかったり、値下げ合戦になったりしますよね。
需要と供給のバランスを見極める
このバランスを見るには、Keepaの出品者数の波形や価格の推移が参考になります。
価格が下がり続けていたり、出品者数が急激に増えているようなら、それは供給過多になっているサイン。
逆に、需要は多いのに出品者数が少なく、価格も安定している商品はチャンスです。
例:渋谷のラーメン屋と山奥のラーメン屋
イメージしやすいように、例を出してみます。
渋谷にラーメン屋を出せば、当然たくさんのお客さん(需要)がいます。
ですが、その分ライバルも多い(供給)ので、競争が激しいわけです。
一方で、山奥にラーメン屋を出した場合、需要は少ないかもしれませんが、ライバルがいなければその需要を独占できます。
せどりもこれと同じで、ライバルが少ないところを見つけて供給の少ない商品を狙うことが、安定して稼ぐコツです。
まとめ:ランキングよりも「見えない情報」を見る
Amazonランキングは、あくまで「見える情報」に過ぎません。
多くの人が見ているということは、そこに群がる人も多いということ。
それよりも、Keepaなどのツールを活用して「見えない需要と供給のバランス」を見極めることのほうが、よほど重要です。
感覚ではなく、根拠を持った仕入れをすることで、無駄な仕入れや価格競争を避けて、効率よく利益を出すことができますよ。