私は7年近くAmazonで中古品を出品してきて、
最近確信に近いものがわかってきた。
それは、いい加減な出品者はほぼ全員
見かけなくなるということ。
- 誰が見ても汚いものを検品清掃せずに
非常に良いで出品。 - 説明文はテンプレで全部同じ。
- 主要な付属品も付けずに、本体だけで非常に良い。
こういうことを当たり前にやっているせどらーは多いが、
久しぶりにそういうアカウントを確認するとほぼ間違いなく、
全員活動が止まっている。
中古せどりとは稼げないビジネスなのか?
いや、私は専業で中古せどりをやっているが、
間違いなく稼げるビジネスだ。
では、なぜ消えていくのか?
理由ははっきりしている。
■面倒くさいから
結論としては、シンプルに
面倒くさすぎて、続けられないから
撤退していくのだろうと思う。
■クレームと返品が蓄積していく現実
検品はしなくていい。
汚いくらいで返品しないだろうから清掃もしなくていい。
Amazonは写真撮らなくても売れるだろう。
こう考えて
これらの工程をやらないせどらーは多い。
しかし、検品、清掃をやらなければ
当然クレーム・返品率はあがる。
写真を撮らなくても売れるが、
当然売れ行きは落ちる。
一手間を面倒くさがってやらない結果、
返品やクレーム率が異常なほど高い。
そして思ったように売れない。
そのストレスに耐えられる人はほぼいない。
多くはメンタルが折れる。
「自分には向いていなかった」と言って消える。
■手抜きを「効率化」だと勘違いしている
本来の効率化というのは、
- 品質を落とさず
- 作業を最適化し
- 安定して利益を出す仕組みを作ること
だ。
だが、いい加減セラーが言う効率化はこうだ:
面倒なことはやらない。
つまり彼らは
手抜き=賢さと勘違いしてしまっている場合もある。
■短期では勝てても、長期では絶対に負ける
いい加減でも利益がでることはある、
しかし
長く続けるほど、
- 適当だから基本売れにくい
- だから値下げする
- その結果利益がでない
- 返品による損失拡大
- クレーム対応に追われる
- アカウントにも悪影響がでる
- 中古せどりって面倒くさいだけで稼げないと思う
- 仕入れ意欲も低下
- 最後は撤退
このような悪循環で、続けることができなくなっていく。
■中古せどりはいかに積み重ねるかが肝
新品と違い、中古には一点モノのバラつきがある。
だからこそ、
- 丁寧な検品
- 適切な清掃
- 正確な説明
- しっかりした画像
これらがそのまま信用になるし、
自分の商品知識や経験になっていくのだ。
その結果
- 高値売りができたり
- 仕入れの幅が広がったり
- アカウントが強くなったり
つまり、継続するほど楽になる。
逆に信用や商品知識がなければ、
継続するほど苦しくなる。
■最初は「職人」タイプの方が強い
検品・清掃・撮影・梱包などの
面倒な作業でも細部にこだわる人がいる。
こういう人は実はせどりで生き残るタイプだと私は思っている。
理由はシンプルだ。
🔹 商品知識が深くなる
🔹 故障傾向を見抜ける
🔹 適切な説明文が書ける
🔹 利益の出る仕入れ眼が育つ
🔹 後で外注化しやすい
そして、おそらくその人自身
楽しみながらやっているから続けられる。
確かに、このような中古せどりの面倒な作業を自分でやっていても
大した金額は稼げないだろう。
だから外注化が必須にはなるのだが、
外注化する際も検品や清掃の経験は当然役に立つ。
むしろその経験がなくて、どうやってマニュアルづくりや、
外注スタッフの質問に答えるのだろうか?
確かにいつまでも職人では稼げないが、
経営者の土台として最初は職人であるべきだと私は思う。
■結論:手抜きはビジネスじゃない
- やるべきことをやらないと継続できなくなる
- 手抜きは効率化ではない
- 最初は中古せどり職人を目指そう
- 利益が安定したら職人から事業者を目指そう
- 品質の仕組み化こそ効率化
- 信用を積む人だけが生き残る
雑なセラーは今日稼げても、
半年後・1年後にはいない。
積み重ねのないビジネスは必ず消える。
私はその消えていく背中を、
何百と見てきた。
だからこそ声を大にして言いたい。
面倒くさいからやらないは効率化ではない。
面倒くさいを効率化するのがビジネスだ。
