AmazonのFBAを使っていると、
突然「容量制限が足りない」という壁にぶつかる場合があります。
私も初めて翌月の容量が足りず
このままだとFBA納品できない
という自体になりました。
そこで使うのが 「容量マネージャー」。
今回は実際に申請して承認された流れをまとめてみました。
最初にお伝えしておきますが
かなり難解な仕組みです。
しかしAmazonせどりをやるうえでは
ある程度は理解する必要があることです。
参考になれば嬉しいです。
容量マネージャーとは?
Amazonの倉庫(FBA)には「あなたが使える保管スペースの上限」があります。
イメージで言うと「自分専用の押し入れ」みたいなもので
その押し入れに入りきらない分は勝手に追加できません。
そこで登場するのが 容量マネージャー です。
以下が容量マネージャーの画面です。
開き方は
在庫→FBAの在庫管理→下部の容量モニターをクリック→容量マネージャーに移動する

どんな仕組み?
- 追加のスペースをリクエストできる
「あと少し押し入れが欲しい!」と思ったら、容量マネージャーから申請できます。 - オークション方式に近い
追加で欲しいスペースに対して「このくらいの手数料なら払います」と金額を提示します。
金額が高いセラーから順番に承認されていく仕組みです。 - 手数料は売上で相殺できる
承認されると「予約手数料」が発生しますが
実際にそのスペースを使って売上を作ると
「パフォーマンスクレジット」という形で手数料が戻ってきます。
例えば「売上に応じてポイントがついて、
その売上の結果次第で手数料が減ったりゼロになる」
イメージです。
(例)追加したいから予約手数料が発生する 10000円
売上の結果でパフォーマンスクレジットというポイントが貰える 10000円
支払いは 0円
私がリクエストした理由
私が今回追加の容量をリクエストした
理由については以下の画像のように
現在ある在庫が2.52立方メートル使っているのに対して
11月が当初2.09立方メートルしか割り当てられて
いないからでした。

この容量というのはAmazon側で自動で
割り当てられるようです。
マメにチェックしないと
容量オーバーで納品できないという
自体にもなりかねませんので注意が必要です。
リクエストの流れ
手数料を指定して申請
1.容量マネージャーの新しいリクエストを作成をクリック
2.以下のように選択する

リクエストの有効期限がわかりにくいと思いますが
リクエスト日から1週間後ほどを入れるといいと思います。
3.以下を参考に入力

4.以下を参考に入力

画面右側にも見積もりの詳細が表示されます。

見るべきは予約手数料と
パフォーマンスクレジットです。
1立方メートルあたり86,231円で
2立方メートルリクエストしているので
86,231円×2立方メートル=172,462円となっているわけです。
パフォーマンスクレジットとは
想定売上の3,500,000以上なら
172,462円パフォーマンスクレジットが付与されて
予約手数料の支払い自体が発生しない、という仕組みになっています。
仮に予想売上の8割しかいかなかった場合でも
以下のように
手数料215,580円-クレジット172,463円=43,117円
の支払いになるというのがわかります。

ここまで確認したら
リクエストを送信をクリックします。
承認のタイミング
Amazon側が数日ごと(3〜4日ペース)に審査して、承認・却下を決めます。
私の場合は2日で「承認済み」となりました。
最安値保証で大幅値下げ
前述では1立方メートルあたり
86,231円となっていましたが
実はこの金額が発生するわけではありません。
というのはこの期間中で一番安く
予約手数料を出していたセラーに合わせて
金額が決まるからです。
今回の場合は最安値が
1立方メートルあたり
12,221円でしたのでこの金額に決まりました。
前倒し納品とは?
今回承認されたのは「11月分」でしたが、実は最大1か月前から利用可能。
つまり10月中でも、この11月分の2㎥を「前倒し納品」として使えるんです。
結果、10月の容量は:
- 基本枠 3.57㎥
- +承認分 2㎥(前倒し)
= 合計 5.57㎥ まで拡大。
これで納品余地が大きく広がりました。

パフォーマンスクレジットと請求
請求される手数料は「24,441円」と表示されますが、
前述の通り、最終的には 11月の売上実績に応じて相殺 されます。

計算方法は:
- (対象売上 × 追加容量比率) × 15%
私の毎月の売上のペースから言って
余裕でカバーできるので、実際の請求はゼロになる見込みです。
自動キャンセルについて
容量マネージャーには「自動キャンセル」という設定があります。
これは簡単に言うと、
👉 「もう追加の押し入れはいらなくなったら、自動で取り消しますか?」
というスイッチです。
容量マネージャーの右にあるスイッチです。
最初はオンになっています。

どういう時に起きるの?
Amazonは毎月、あなたの基本の容量(標準サイズ何㎥まで使えるか)を見直しています。
例えば:
- 11月の見積もり容量が 2.0㎥ だった
- でも最終的に確定した基本容量は 4.0㎥ に増えた
この場合、最初に申請していた「追加容量2㎥」がなくても 合計で4.0㎥ あるから十分じゃない? となるわけです。
自動キャンセルをONにしていると、こういう時に
リクエストして追加で増えた容量を
Amazonが勝手に申請を取り消してくれる のです。
じゃあOFFにするとどうなる?
OFFにすると、たとえ基本容量が増えても「追加分の申請は残る」ので、
- 余分に容量を持つことができる(安心感がある)
- ただし「追加分の手数料」が請求対象として残る可能性もある
わかりやすい例え
- 引っ越しのときに「段ボールを追加で注文」したけど、実は元々の段ボールで足りることが判明した。
- 自動キャンセルON:Amazonが「もういらないね」と判断して、追加注文を勝手にキャンセルしてくれる。
- 自動キャンセルOFF:キャンセルせず、追加段ボールも届く。段ボールは余るけど、その分の代金は払うことになる。
✅ 売上に自信があるなら「OFF」にして多めに確保しておいた方が安全。
逆に売上が不安定なら「ON」にして余分な手数料を避けるのがおすすめです。
使ってみての気づき
- 申請は早めが有利
→ 後から最安値に調整されるので、早く出して損はない。 - 自動キャンセルは要注意
→ 見積もりより確定容量が増えると勝手にキャンセルされる設定がある。
→ 売上に自信があるなら「OFF」にしておくのが安心。 - 前倒し納品は便利
→ 翌月分を承認させて、前月から使える。容量が足りない時の切り札。
まとめ
初めて使ってみましたが、結論かなり複雑なしくみです。
- 容量マネージャーは「高い手数料を払う仕組み」ではなく、売れるセラーに枠を渡す仕組み
- 売上さえ出せば手数料は相殺され、実質ゼロで容量拡大が可能
- 承認された容量は前月から使えるので、計画的に納品ができる
私もテクニカルサポートに何度も電話で確認しながら
進めましたので、不明点は電話で教えてもらうようにしましょう。
✅ この記事は自分の備忘録としてまとめましたが
同じように「容量足りない…」と悩んでいる人の参考になれば嬉しいです