最近、「ChatGPTをスプレッドシートに組み込んで自動化したい」という人が増えています。
ですが、そこで必ず出てくるのがこの疑問。
「OpenAI?APIキー?それって何?」
「料金かかるの?いくらぐらい?」
私も最初はチンプンカンプンでした。
でも大丈夫です。この記事では、OpenAIのAPIキーとは何か?
なぜそれが必要なのか?
どれくらいの料金がかかるのか?
を、紹介してみます。
スプレッドシートでChatGPTを動かしたい人はもちろん、
「AIと何か連携させてみたいけど、仕組みがよくわからない…」という方にも役立つ内容です。
なぜAPIキーが必要なの?
ChatGPTは知ってるけど「OpenAI」って何?
まずはここを簡単に説明したいと思います。
💡まず最初に整理すると…
- ChatGPT は、AIチャットとして使える「アプリ・サービス名」。
- OpenAI は、その中身(AIエンジン)を開発している会社の名前です。
つまり…
ChatGPTというアプリは、OpenAIという会社のAIを使って動いています。
📌じゃあ、なぜOpenAIの「APIキー」が必要なの?
ChatGPTのようなAIをスプレッドシートなどのツールに組み込む場合、
裏側でOpenAIのサーバーと通信してAIを使うことになります。
そのために必要なのが、
あなた専用の「APIキー(AIの利用許可証のようなもの)」です。
💻 ChatGPTの画面じゃダメなの?
ChatGPTの画面は人が直接やりとりする用のものであり、
スプレッドシートなどの自動ツールが使うには、APIという仕組みを通す必要があります。
そのために「OpenAI APIキー」の登録が必要になる、というわけです。
👇図でイメージすると…
編集する【あなた】
↓(APIキー付きでリクエスト)
【スプレッドシート】
↓
【OpenAIのAI(=ChatGPTの頭脳)】
↓
【結果がシートに返ってくる】
このような流れになっているので、初回だけ「OpenAI APIキー」の登録が必要になります。
一度登録すれば、あとはメニューをクリックするだけで自動で動作します!
OpenAI APIキーの取得方法
それでは登録方法について順番に説明していきます。
前提として画面が変わる場合が多いので
操作画面が違う場合はYouTube等で
OpenAI API とかで検索すれば最新の動画があると思うので
そちらでご確認いただくのがいいと思います。
またはChatGPTに 「OpenAIのAPIキーの登録方法教えて」
と質問してみてもOKです。
以下は情報が古い場合があるので参考程度にお願いします。
【ステップ1:OpenAIアカウントを作成する
以下のリンクからOpenAIの登録ページにアクセス
👉 https://platform.openai.com/signup
Googleアカウントやメールアドレスでアカウントを作成
電話番号の確認があります(SMS認証)
【ステップ2】APIキーを取得する
- ログイン後、右上の自分のアイコンをクリックし「View API keys」を選択。
または直接アクセス 👉 https://platform.openai.com/account/api-keys - 「+ Create new secret key」をクリックして、新しいAPIキーを発行します。
- 表示されたキーをコピーしてメモ帳などに保存(※再表示できません)
🔒 例: sk-XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX
【ステップ3】クレジットカードを登録する(必須)
OpenAIのAPIを使うには、本人確認のためにクレジットカードの登録が必要です。
🔒 料金についての注意点
- 登録しただけでは請求されません
- 初回登録時に 無料クレジット(例:$5) が付くことがあります
- 使いすぎると課金されるので、不安な人は次のステップで「上限設定」も可能です
🔒(任意)課金が不安な方へ:使用量の上限を設定する方法
- 以下のページにアクセス
👉 https://platform.openai.com/account/billing/limits - 「Hard Limit(上限)」「**Soft Limit(警告)」を設定(例:Hard = $3、Soft = $1)
❓よくある質問と注意点
Q. ChatGPT Plus(月額課金)とは違いますか?
→ はい、別のサービスです。
ChatGPT Plusは「チャット画面用」、APIは「ツールや自作アプリ用」です。
Q. 無料で使えないんですか?
→ 無料クレジットが付与されることがありますが、クレカ登録は必須です。
Q. 勝手に課金されたり、使いすぎて高額請求されたりしませんか?
→ 安心してください、勝手に課金されることはありません。
OpenAIのAPIは「使った分だけ課金」される従量課金制ですが、
- 自分で明示的にAPIを使った分だけ
- 使用量はいつでも確認可能
- 上限金額を自分で設定できる
なので、「気づいたら何万円も請求が…!」ということは基本的に起こりません。
Q. 他人とAPIキーを共有してもいいですか?
→ いいえ、セキュリティ上危険です。各自で取得・登録してください。
APIキーの流出は危険ですので絶対に漏れないように気をつけて管理をしてください。
料金の基本構造
OpenAIのAPIは、以下の2つで料金が決まります:
- どのモデルを使うか(GPT-3.5 / GPT-4 など)
- 何トークン分使ったか(=文字数みたいなもの)
🧠 モデル別の料金(2025年7月現在)
モデル名 | 入力(1Kトークンあたり) | 出力(1Kトークンあたり) | 特徴 |
---|---|---|---|
GPT-3.5 Turbo | $0.0005 | $0.0015 | 安価で速い。大半の用途に十分 |
GPT-4 Turbo | $0.01 | $0.03 | より高精度、処理が賢い |
GPT-4(通常版) | $0.03 | $0.06 | Turboより高コスト(用途限定) |
※「1Kトークン」=約750~1000文字(日本語の場合)
💡例:どのくらいでいくらかかる?
例1:GPT-3.5 Turboで
- 入力:1,000文字(約1.3Kトークン)
- 出力:800文字(約1Kトークン)
▶ 料金試算
- 入力:1.3 × $0.0005 = $0.00065
- 出力:1 × $0.0015 = $0.0015
- 合計:$0.00215(約0.3円)
つまり、1件の処理で 0.3円以下! ←安いので安心
例2:100件まとめて処理したら?
- 1件あたり約0.3円 × 100件 = 約30円
例3:GPT-4 Turboで同じ内容
- 入力:1.3 × $0.01 = $0.013
- 出力:1 × $0.03 = $0.03
- 合計:$0.043(約7円)
→ 100件で約700円ほど
💡補足:APIの無料クレジット
- 新規アカウントに**$5分の無料枠**が付くことがよくあります(要クレカ登録)
- GPT-3.5だけなら、1000件以上使えます!
💰節約ポイント
- GPT-3.5 Turboで十分な場合が多く、コスパ◎
- 「ルール」「例」を簡潔にすると、入力トークン数を減らせる
- 長文出力を必要以上にさせないこともコツです(出力トークン削減)
✅ 使用量の確認方法
- 👉 https://platform.openai.com/account/usage
- ここで日ごとの利用金額とモデルごとの明細が見られます。